2007年12月24日月曜日

電波状況調査~File.2~

今回は予定通り、上越新幹線で大宮→高崎間の通話品質を調べてみました。高崎→越後湯沢間はほとんどトンネルで全社圏外なので、まぁ調査対象外ですね。

前回の調査(2007年7月31日)では、FOMAはボロボロ、SB3Gも突然通話が切断する事象が発生していました。とは言え、SB3Gの方は実用範囲内と言える結果だったので、「FOMAは改善されたかなぁ?」と、期待しつつ、新幹線に乗り込むことにします。(前回の調査結果はこちら。)

今回実験に使用した機種は、FOMAからP904i、SB3Gから705NKです。新幹線が大宮駅を出発してから、すぐに両端末を117(時報)に電話して通話状態にし、両方の音声を聞き取りながら、通話品質アラーム、再接続アラーム、通話の切断を確認します。

まずはSB3Gの結果を報告したいと思います。

今回は前回よりもかなり優秀な結果を残したと言えます。大宮→高崎間は、1ヶ所を除いて完璧でした!通話の切断もなく、音声の途切れもなく、常に高品質な通話状態を維持できました。その1ヶ所なんですが、約10秒弱、無音の区間がありましたね。前回は切断が2回ほどあったので、改善されたんでしょうか?とにかく、もう上越新幹線の大宮→高崎間に関しては、ほぼ問題が無くなったと言えるでしょう。

次にFOMAの結果を報告します。

まぁ結論から言うと相変わらずです。が、まぁ多少は改善されたのかな?

1回目。まず大宮駅を出発した時点で発信したんですが、いきなりアンテナ表示が0本に落ち込み、接続できず発信に失敗しました。『いきなりかよ!』と、心の中で突っ込みつつ、『これからだ!』と気合いを入れ直します。

2回目。ちゃんと発信に成功しました。これで一安心かと思いきや、時報をしばらく聞いていると通話品質アラームがピロピロ鳴り出しました。しかも止まりません。疑問なのは、一応アンテナ表示は3本なんですよね…。で、結局そのまま切断されました。

3回目。FOMAは面白いです。基地局が目の前にあるのに、通話品質アラームがピロピロ鳴ります。しかも今回は再接続アラームまでポロポロ鳴り始めた始末。ホントにFOMAって謎です。ここから関東総合輸送付近まで切断されなかったものの、時々こうして通話品質アラームが鳴ってました。

その後、田畑の広がりが目立つようになってきてからは、ほぼ問題なしです。これに異変が起きたのは、高崎駅の手前にある「高崎市水処理場?」付近からです。アンテナ表示が0本に落ち込み、通話品質アラームと再接続アラームが続き、結果的に切断されることになりました。

4回目。高崎駅も目の前に迫った場所での発信です。ここから高崎駅に到着するまでは、特に問題はありませんでした。(というか、低速でしか走行してないので当然と言えば当然ですが…。)

やはり結果的にFOMAはまだまだです。というか、このハンドオーバー性能は下手というか意味不明です。だって、一応W-CDMAですよね?(笑) どうも基地局の間と間で迷子になってるような印象を受けたので、この辺の制御をしていないか、よほど下手な制御をかけてるんでしょう。それに加えてセルの設計にも問題がありそうです。新幹線の中だと、住宅街向けに狙い打ちしてる光張り出し装置も無意味でしょうから、エリアになった当初からある大型の基地局に接続することになります。ここ数年で爆発的に増えたのは、この光張り出し装置が結構な割合を占めてるような気もしますし…。

対照的に間違いなく言えることが一つあって、やっぱりエリクソンが基本設計してるらしいSB3Gのセル設計は優秀だということです。もう間違いないでしょう。今回の実験で確信しました。「上越新幹線沿いにソフトバンクテレコムの基幹網があるから。」と言う人もいましたが、基地局からはNTTの光ファイバーで接続されていることがほとんどで、直接的な因果関係にはならないような気がします。

今度は1月の下旬か2月の上旬に、新幹線の東京→大宮間の調査も行いたいと思います。

2007年12月19日水曜日

その心の内を教えてください。

今日はちょっと、KDDIに対して最近思ってることを書いてみようかなと思います。正直これ書こうか迷ったんですけど…。(笑)  ただ、ここ最近ずっと感じていて、同じように思ってる人もきっといるはずだと信じて書きます。肯定的な意見、否定的な意見問わず、コメントに書いて頂いて構いません。

KDDI小野寺社長、定例会見で2007年を総括(ケータイWatch)

2008年も小野寺社長の続投が決まったそうですね。まぁKDDIをV字回復させた人で、いつも会見なんかを見ていると、その博識な話に感動したのを今でもよく覚えています。

でも最近は正直疑問を感じざるを得ないっていう感じです。

少なくともこの記事に書かれているような表現が事実だったとすると、『端末が出そろっていないから売れてない。』って言ってるも同然。ホントにそうなんですかね?でも冷静に現状のKDDI(主力のauブランド)が置かれている立場って、僕個人としてはこうだと思うわけです。

・業界トップのNTTドコモには、あらゆる面の品質において勝ち目がない。料金も大して変わらないか負けている。
・業界3位のソフトバンクモバイルには料金面で圧倒的な大差を付けられている。ブランドイメージ、端末に関しては既に逆転状態。

どーすんのよって話ですよね。

少し前とはかなり置かれている立場が違いますよ。ドコモは905iで息を吹き返してますし、設備投資の量も半端じゃありません。地方では既に一部の市街地でFOMAプラスエリアの電波が吹こうとしています。ソフトバンクも一気にブランドイメージが向上し、端末のデザインが凄く良いです。それに加えてホワイトプランの効果もあります。

じゃあauのオリジナリティは?

コスト削減でメーカが喜ぶ安っぽいケータイ?ARPU底上げを狙ったよく分かんないコンテンツ?

どこまで危機感を持っているのか聞いてみたいですね。もしそんなものが無いとするのならば、よほど春商戦向けに出すケータイに自信があるんでしょう。でも前倒しで発表したW61SHがアレですから、正直そうとも思えないんですが。(笑) だったら戦略を大きく変えるべきです。たぶんまだ気づいてないんだろうな…。

WINを発表してからずっとauは業界の先進的な役割でした。それが今やこの状態。正直残念です。小野寺さん、いつまで社長会見で顔を見せるつもりなんでしょうかね。

2007年12月13日木曜日

電波状況調査~File.1~

一昨日のことです。2ちゃんねるの掲示板のあるスレッドで、このような書き込みがありました。
918 :非通知さん:2007/12/11(火) 11:30:57 ID:Wrg+7EW7O
個人的な見解だけど、とにかく数立てましたって感じがするんだよな。 ドコモと比較してとにかく穴が多い。プラスエリア云々関係なく。 東京駅、秋葉原駅、高田馬場駅のコンコースが圏外なのは勘弁願いたい。
ほう…。それはこのブログとしても放置できない情報です!というわけで、2年生の実験が全て終わって水曜日が暇なインコは、さっそく秋葉原駅と東京駅に行くことにしました(笑) 高田馬場は山手線で正反対なので、機会があれば次調査しますね。







秋葉原駅に到着。






















「コンコース」とのことなので、こんな感じの場所をいろいろと調査。
この場所は問題なく、電波が良かったです。通話状態も良好。ちなみに地上2階部分です。















1階部分に降りてみました。うーん、なるほど。中央部分は電波が弱く、7本中3~4本に低下します。
ちなみに電波が悪そうな場所に移動すると、1本になるという…。
こりゃ電波感度の悪い機種だと簡単に圏外になりますね。




でも通話できるっていう…。




問題はこの飲食店ですかね。
SB3Gはお店の半分より奥では完全に圏外です。
ただ、先ほどの場所もそうなんですけど、何だかんだでFOMAも電波悪いです。1~3本でフラフラしてます。この飲食店の中だと、1~2本くらいでしょうか。
しかし、この結果が「ただ建てまくっただけ。」には繋がらないと、個人的に思います。
いくつか理由はあるんですけど、まずここ1階部分なので基本的にどの会社もアンテナなんて無いです。FOMAの電波もそれなりに悪かったことを考えると、「2GHz帯だから。」と言った方が正しいかもしれません。
んー、なんとなくFOMAの得意不得意、SB3Gの得意不得意がハッキリしてきたような気がします。
FOMAは屋内に割と電波が入ってきますけど、屋外のエリア設計は疑問ですしハンドオーバーも下手です。
SB3Gはバランス良く基地局打ってる印象がありハンドオーバーも上手ですけど、雑居ビルの地下やアンテナの無い屋内では割と圏外になりやすいです。
これからもいろいろな場所を調査して、考えていきたいですね。
さて。
次に向かった東京駅なんですが、1時間くらいかけて調査しても電波が悪い場所を見つけることが出来ませんでした。もし何か知っている情報があれば、コメントなどで教えていただけると助かります。

2007年12月9日日曜日

またやっちゃいます。

 さて、今年の年末も富山の実家に帰ることになりました。いつもは大宮駅から新幹線に乗って、越後湯沢から特急に乗り換えます。
 ということは…。
 お馴染み、「抜き打ち!新幹線のハンドオーバーチェック♪」をやるということです。
 今度は大宮駅を出発した時点で、FOMAとSB3G両方を通話状態にしようかと思います。切れた回数と、まともに通話が出来たかどうか。ただ、前回の記事は少しいい加減だったので、多少改善する予定。
 さて、いきなりこんな記事で始まった「W-CDMAな日々」のブログ。“一私立高校の非公式サイト”なのに、何故かメインコンテンツとなってしまった携帯電話関連の記事。ホントはUMTSにしようかと迷ったんですが、W-CDMAの方が日本ではお馴染みかなと。
 このブログでは、基本的にFOMAとSB3Gのエリアの比較、基地局巡りの旅がメインになる予定です。時々携帯電話業界のネタも取り上げてみたりもします。まぁお楽しみに!
 さて、今週は実験レポートの提出とか中間試験があるので、この辺で…。水曜日くらいまでは更新しない予定です。それではこれからもよろしくお願いしますね☆