2008年2月27日水曜日

どこまで続くのか。

KDDI(au)に続いて、とうとうNTTドコモも家族間通話の定額を発表しちゃいましたね。

ソフトバンクモバイルがホワイトプランを発表して移行、しばらくはNTTドコモもKDDIも、「ふーん。」くらいにしか思ってなかったみたいですけど、純増数でここ9ヶ月間連続トップになったソフトバンクを見て、明らかにソフトバンクを意識し始めてるのがKDDIです。そして、KDDIがやるならしょうがないという発想のNTTドコモが続きます。つまり、現状敵対的構図で言えば、

NTTドコモ → KDDI → ソフトバンクモバイル ← ウィルコム → イーモバイル

左側の三社だけなら、携帯電話業界は既に下克上が発生中。しかも全体像を見れば、大人になりきれなかったソフトバンクは明らかに業界で大暴れしており、KDDIとウィルコムがそれに振り回されてます。中でもウィルコムはイーモバイルにも挟み撃ちにされており、実は一番危機的状況に陥っているのが分かります。そしてNTTドコモですが、実は結構良いポジションに居ます。イーモバイルに対してデータ通信関係で対抗値下げはしたものの、実際需要はそこまで多くないので。それに業界二位のKDDIがかなり保守的になっていて、ドコモとほとんど変わらない料金体制を取っています。簡単に言えば、ちょうど都合の良いファイヤーウォールに守られているわけです。(笑)

ただ、家族間通話のみの定額は諸刃の剣。確かにソフトバンクモバイルの特徴が一つ薄れた感じがしますが、実際家族間通話が無料になったところで、個人的にはあんまりメリットを感じられません。なので、下手をすれば大した顧客獲得にならない上に減収になるわけですから。現にKDDIの株価は、そういった懸念もあって発表から下落が続いています。

皮肉なことに、ソフトバンクモバイルの好調よりもKDDIの不調が業界の料金競争を促進してるのが現状です。

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